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Q5 無宗教葬をしたいのだが…?

 わが家ではお寺とのお付き合いがありません。お葬式のときにだけお坊さんに来ていただいてもピンとこないと夫も言います。お寺に頼まないお葬式はどうしたらよいのでしょうか?(71歳女性)

A 決まった宗教をもたない、お寺とのお付き合いがない場合、仏教など特定の宗教宗派によらない方式でもお葬式はできます。この方式を「無宗教葬」と言います。また決まった方式が定まっていないことから「自由葬」とよばれることもあります。
 無宗教葬は定まった方式がありませんからどうやってもいい反面、遺族の方も参列する方も慣れていないのでとまどうことが少なくありません。

 無宗教葬を行う場合に大切なことは次のことでしょう。
(1)弔いの場であることを明確に
 最初に皆で起立して1分間の黙祷をするなどして、この場が死者を弔う場であることを明確にしましょう。
(2)皆の送る気持ちを表現する
 形式ばる必要はありませんから、遺族や参列者の故人を送る気持ちを何かで表現したいものです。2〜3人の方(故人の生前をよくご存知の方)が短く送る言葉を捧げたり、お孫さんが歌を捧げたり、故人の好きだった音楽にしばらく耳を傾けたりと方法はさまざまです。遺族や参列者が色紙や短冊に送る言葉を書いて捧げるのもいいでしょう。

 無宗教葬をして困るのは、むしろお葬式の後です。仏教では仏壇があったり、四十九日があったりしますから、お葬式後の弔い方が慣習として定まっています。無宗教には定まった方式がありません。そこで遺族の方は弔い方で迷ってしまい、このことで苦しむ方もいます。
 そこで無宗教葬であっても、日本の喪の慣習を積極的に採用したらどうでしょうか。
 今は仏壇でも宗教色のないものがあります。これを飾り故人との対話の場を作ります。
 お坊さんを招かなくても、四十九日や一周忌には関係者が集まって思い出を語る会をもちます。
 自由ですから、慣習としていいもの、慣れているものを採用する自由もあるのです。
 お葬式の場でも、無宗教だから献花という考えを捨て、皆の慣れ親しんだ焼香でお別れしてもいいのです。
 無宗教だから新しい方式というのではなく、今まで慣れ親しんだ方式もこだわらずに採用するということであれば、皆もとまどわずに弔うということに気持ちを集中できるのではないでしょうか。

Q6 墓守りの負担を子どもにさせたくないのだが…?

 私は次男坊なため、わが家には墓がありません。そろそろ私たち夫婦の墓を用意したいと思っています。しかし、息子は海外駐在ですし、娘は関西に嫁にいきましたので、私たちの墓を守る負担を子どもにはかけたくありません。(63歳男性)

A 10年ほど前からお墓の事情は大きく変わってきています。今までの「○○家の墓」の場合、お墓を守る人が必要でした。しかし、核家族となり少子化が進み、跡継ぎのいない人、跡継ぎとなる子がいても子に負担をかけたくない人が現れ、お墓のシステムも変化してきました。

 その代表的なのが「永代供養墓」と言われるものです。跡継ぎがいなくてもお寺が責任をもって守るという形態の墓です。多くは共同墓の形態になっています。(公営の場合には合葬墓と言われます。)
 しかしこれに問題がないわけではありません。管理がきちんとしている寺か、信頼できる寺であるかということです。よく事前に調査し、値段だけではなく、心から託すに足る寺か面談して選ぶ必要があります。

 またお墓というものは死者のためにあるのではなく、遺された者のためにもあるということを忘れてはいけません。
 お子様方が管理料を支払ったりの墓守りをする義務はなくても、お墓参りしたいという気持ちになったら、気持ちよくお墓参りできることも考えておきましょう。
 その意味では、お二人のお子さんともよく話し合って、家族が納得できるお墓選びをしたいものです。
 近年では跡継ぎを必要としない形態では、自然に還す樹木葬、30年・50年と使用期限を定めた有期限のお墓などいろいろあります。それぞれの死生観に合わせて選択するとよいでしょう。

Q7 葬儀のためのお金は…?

 母が90歳を超し、最近だいぶ弱ってきました。葬儀のために、いざというときのために、いくら現金を用意しておいたらいいか心配です。新聞チラシには「葬儀が30万円で」とあったり、「300万円かかる」という話も聞きます。(62歳女性)

A かつて葬儀費用は「葬儀の当日現金払い」と言われていましたが、葬儀社の支払いについては、葬儀の翌日あるいは翌々日に請求書の提出を受け、月末あるいは翌月に現金もしくは銀行振込という形式が多くなっています。

 葬儀後数日以内に現金払いが必要となるのは、寺院へのお布施です。また、親族の食費、火葬料金などこれとは言えない「その他」のお金が出ていきます。
 お布施については、お寺と檀家の関係ですから、一般に20万円〜80万円と幅があり、いちがいにいくらとは言えません。ご家庭の事情に合わせて精一杯のことをなさればいいでしょう。
「その他」の費用は、葬儀の仕方によっても変わりますが、意外とかかるものです。15〜20万円は用意されておくとよいでしょう。ですから当座の出費は、地味にすれば40万円程度となりますし、少し規模を大きくすれば100万円程度必要です。

 しかし、弔問客からいただく香典もあります。これも考慮することができます。
 葬儀費用は、葬儀社への支払い、寺院へのお布施(宗教者へのお礼、宗教者を呼ばなければかかりません)、飲食接待費用、その他の費用と分けられます。直接の葬儀費用ではありませんが、香典返しの費用もあります。

 総費用は、葬儀の規模によって変わります。地味に行えば総額で100万円以内ということも可能です。平均的には250万円、比較的に大きくすれば300万円以上になります。しかし、香典収入を見込めば、ご遺族の負担の総額は、大規模に行わなければ30〜150万円の幅に収まるでしょう。
 また「葬儀が30万円で」という広告も見受けられますが、あくまで葬儀社に対する費用です。しかも基本料金だけということが多いのです。そこには何の費用が含まれ、何の費用が含まれていないのかを確認する必要があります。

 最近では事前に相談にのってくれる葬儀社が多いので、一度葬儀社に出向き、どういう葬儀をしたいのかを話し、見積もりをとっておくとよいでしょう。葬儀社以外の費用についても、あるいは地域の慣習についても、わからないところを率直に相談しておくのがよいと思います。

Q8 「斎場」って何ですか?

 最近は新聞で「葬儀は斎場で行う時代に」とか書かれています。自宅では葬儀をしなくなったというのですが、どんなところなのか教えてください。(35歳女性)

A 「斎場」というのは「葬儀を行う場所」という意味です。「葬儀会館」「葬儀式場」とか、あるいは横文字で「セレモニーホール」などと言われることもあります。
 斎場には公営、寺院など宗教法人が経営するもの、葬儀社など民営のものとあります。経営主体により使用料も異なります。
 また、斎場により設備の内容が異なります。式場だけの使用である場合もありますし、親族が仮眠でき、中には浴室や簡易キッチンを備えたところもあります。また、葬儀後の会食ができる部屋を用意してあるところもあります。
 サービスも違ってきます。場所貸しだけというところから、寝具・食器などの道具を貸し出すところ、一流ホテル並のきめの細かい相談・サービスを含む必要な設備一切を備えたところ、といろいろです。

 ご自宅で葬儀をするとなると、自宅の広い・狭いもありますが、遺族、特に女性の遺族の負担になるというので、最近は自宅ではなく斎場で、という動きになっていることは事実です。しかし、同じ「斎場」と言っても、使用料、設備、使い勝手、サービス、といろいろ異なりますので、パンフレットを取り寄せる、実際に見学する、利用者の評判を聞く、などして、確かめるといいでしょう。
「自宅から送ってあげたい」という人は無理に斎場を利用する必要はありません。通夜は自宅で葬儀は斎場か寺でという利用法もあります。
 また、火葬場のことを「斎場」と呼ぶところもありますので要注意。



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