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Q1 葬儀の手伝い

 近所の方、会社の同僚、友人のお宅に葬儀があったとき、どんなお手伝いをしたらよいでしょうか。

A  今は業者がいろいろやってくれるとはいっても、お手伝いする仕事はたくさんあります。
  1自宅で葬儀をするなら家の掃除、 2弔問客の接待、 3料理作り、 4配膳、 5会葬者の受付、 6香典の記帳、 7返礼品を渡す仕事、 8会葬の間の手荷物の預かり、 9式場案内図を周辺へ貼る、10式場周辺の道案内、11車の誘導、12会館などで葬儀をするときはお宅の留守番、13後片付け、とこれだけあります。

 特に自宅や寺院での葬儀にはけっこう人手がいります。遺族に率直に申し出て何かお手伝いできるものはないかたずねてみましょう。
 知らない人同士が急遽集まって手伝うのですからコツがあります。まず、遺族との連絡や各仕事を統括する責任者を定めます。そして例えば、家の中は近所の人たち、受付は友人たち、式場周辺は会社の人たち、と同種の仕事はよく知った人でチームを組みます。

 お手伝いが逆に遺族の負担にならないように注意しましょう。大切なことは、きちんと事前に遺族と相談して、自分たちの考えではなく、遺族の考えに則って行動すること。遺族も、意思をはっきり伝える必要があります。「船頭多くして」にならないためには方針を皆で共有することが大切です。

Q2 戒名

 「戒名」とは本来どういうものなのでしょうか。

A 「戒名」は「死者につける名前」ではなく、本来仏教では仏弟子にするときに授ける名前のこと。出家したときに僧侶につけられる名前が戒名でした。 中世に、僧侶にする儀式を模して在家(一般の信者)に対する葬儀法が形作られたため、死者に対し剃髪し、戒を授け、仏弟子になった徴として戒名を授けるようになりました。
 今のように院号、居士、大姉など位の高い戒名を皆がお金を競って求めるようになったのは戦後の高度経済成長以降の悪弊。昔は○○信女(信士)と4字が普通。本来の戒名は○○の2字だけ。院号、道号、位号などはいわゆる修飾語で、お寺に対する貢献度や信心の深さを僧侶が判断してつけたもの。けっして売買の対象ではありません。

 したがって「戒名料」というのはなく、あるのは「戒名を授与されたことへのお礼」の気持ちを「お布施」の形で表すこと。ですから金額は任意が原則。それぞれの信仰、立場において決めるもの。わからないときは僧侶に率直にたずねてみるのも一つの方法です。
 戒名はあくまで仏教に帰依し、仏教徒になる徴。なお、浄土真宗では「法名」、日蓮宗では「法号」と言います。キリスト教、神道など他の宗教では戒名はありません。本名である俗名での仏式葬も可能ですが、菩提寺への納骨では戒名が必要となることもあります。

Q3 会葬礼状の句読点

 私は自分の葬式の会葬礼状を作っておきたいと思っています。友人の葬儀に行く度に、出来合いの無味乾燥な文に辟易しているからです。ところで葬儀に出席した折りの会葬礼状を見てみると「、」「。」がついていません。葬儀の会葬礼状には句読点はつけないという決まりでもあるのでしょうか。(74歳男性)

A 会葬礼状もそうですが、死亡広告を見ても文中の句読点がない文章が多く見られます。これらを見ていると、「葬儀で使用する文章には句読点はつけない」という約束事があるかのように思えます。
 元来、日本語の文章には句読点はなく、活字で印刷されるようになってから、読みやすくするためにつけられるようになったものです。したがって筆で書かれる場合には空間をつくるなどして句読点はつけないのが一般的でした。

 死亡広告も会葬礼状も、畏まって筆で文章を書いた名残りを留めているように思います。しかし、筆で書いたものを印刷するならともかく活字で印刷するのですから、葬儀における文章でも句読点をつけたほうが読み手に親切なことは言うまでもありません。
 会葬礼状に使われる言葉にしても「拝謁」とか丁寧ではあるが日常あまり目にしない難しい語が並んでいます。若い子だけでなく、多くの人に正確な意味が伝わりにくいものとなっています。
 葬儀というと厳粛で畏まらなくてはならないという心理が働いて、文章や言葉遣いが保守的になる傾向にあるように思います。

 私個人の感想から言うならば、読み手に対する心遣いとして、言葉は平易に、文章には句読点をつけ、読みやすく改善する必要があると思っています。
 ご自分で会葬礼状を用意されるならば、受け取る若い世代の人にあなたの想いが伝わるように、易しく、かつ、率直な文章を(句読点をつけて)ご用意されるとよいと思います。

 また、これは提案なのですが、実際にお使いになるときは、ご自分の挨拶文と並べて、ご家族の挨拶文もつけられるとよいでしょう。これはご家族への宿題としたらいかがでしょうか。

Q4 分骨したいのですが

 実家の母が同居していた兄嫁と折り合いが悪いために、私たち一家と同居して10年になります。母は死後、父の墓だけでなく私たち一家の墓にも分骨して入れて、ずーっと私にも守ってほしいと言っています。夫も兄もかまわないと言ってくれています。ところが、この間その話を友人にしたところ分骨すると魂が分裂してよくないことが起こると言われてしまいました。そんなことがあるのでしょうか。(51歳女性)

A 分骨すると悪いことが起こると言われることがありますが、全て根拠のないことです。その証拠に、昔から高野山などの本山に喉仏部分の骨をその他の部分の骨は自分の家の墓に分骨するという慣習がありますが、それによって不幸が起こったという話は聞きません。
 葬儀には「○○すると縁起が悪い」という類の話が多く聞かれますが、いずれも根拠のないものです。要はその人の心のもちようです。

 たとえば、あなたが義姉に張り合うことだけを目的にして分骨を主張するなら分骨しないほうがいいでしょうし、あなたも身近なところでお母様をお守りしたいと純粋に思っているなら分骨もいいでしょう。
 なお、分骨する際には、火葬に先立って分骨容器を用意し、火葬場で火葬証明書を発行してもらいましょう。本骨には火葬済の証印が押された火葬許可証がありますが、分骨も納骨の際に証明書の提出が求められるからです。



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